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カイジ293話のネタバレの要点をこちらにまとめました。
カイジたちはどうみても繁盛していないキャンピングカーショップにやってきました。
レンタルもやっている店であり、このような店であれば帝愛の網にもかかりにくいと考えたこと。
そして、カイジは、この店の社長が帝愛に自分たちの情報を流すことはないと言います。
カイジはこの店の社長と絶対に仲良くなれると断言。
果たして、このキャンピングカー店の社長はカイジの予測通りの人物なのか?
今週はカイジたちと社長の出会い――
カイジたちは無事、秘密裏にキャンピングカーを借りられるのか?
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パッと読むための目次
カイジ293話ネタバレの要点のまとめ
大きな道路ではなく、奥まった道路に面した人通りのないところにあるキャンピングカー店はレンタルもやっていました。
カイジたちはその店で、キャンピングカーを借り、完全に社会から消えてしまおうと画策します。
そのためには、帝愛に情報が漏れないことが大前提。
帝愛がこの店を発見することも困難でしょうが、発見すれば、社長の口からカイジたちの情報が露見する可能性も考えられます。
しかし、カイジはこの店の様子を分析し、店の社長と絶対に気が合う、仲良くなれると断言するのでした。
カイジ、店のモヒカン頭の社長と遭遇
カイジたちが店の中に入ります。
客は全くおらず人気もありません。
事務所にも人はいません。
カイジたちは、キャンピングカーを借りる交渉のため、社長を探します。
すると、1台のワゴン車の中で作業しているモヒカン頭の男を発見。
この男が、当然店の社長です。
カイジは「お忙しいところすいません」とにこやかに声をかけます。
しかし、ガン無視――
作業の手を止めることなく、カッターナイフで車の中に敷いたシートを切っています。
もう一度、カイジが声をかけても、無視。
カイジの3度目の呼びかけで、ようやく作業の手が止まりました。
モヒカンカットのその男は、カイジたちの方を見やっていきなり言います。
「俺のこと?」と訊いてくるモヒカン頭の男。
ここには、あんたしかいないじゃんと心の中でつぶやくカイジ。
しかし、いきなり自分の作業は忙しいからやっているのではなく、暇で他にやることがないからやっていると主張。
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福本伸行「カイジ」第293話より引用
カイジの「忙しい」という言い方が間違っているといきなり、言いがかりをつけてくるのでした。
チャンは「揉めなくていいとこで揉めてる」と、もう先行きが不安になってきます。
チャンでなくとも、どうみても社会不適応者です。
客商売の態度ではありません。
とにかく、気が合いそうな要素など1ミリもないというチャンの感想には読者もその通りだなと思うでしょう。
モヒカン社長は勝手に見ろと、カイジたちに言います。
買う気のない冷やかしの人間の相手をするのはごめんだと、すっぱりと言い切るのです。
そして、「セルフで頼むぜ!」とカイジたちに言います。
カイジが自分たちは借りるつもりだと言うと……
カイジは自分たちは冷やかしではなく、買わないが借りるつもりで来たとモヒカン社長に言います。
すると、社長は社内を出て、カイジたちをレンタル用のキャンピングカーのところまで案内します。
車は応接セットがあり、テーブルを外せばフラットな2畳の床ができること。
料金は平日1万円、土日は1万5000円だと説明します。
モヒカン社長は、カイジたちに何日借りるのかと訊きます。
カイジが「とりあえず、一月半かな」と答えると、モヒカン社長の顔色が変わります。
その金額が60万円にもなるのです。
本当ならば、はやらない店にとっては上客です。
しかし、カイジたちの醸し出す貧乏オーラーのせいか、モヒカン社長は不安げにします。
モヒカン社長はまず、カイジたちに免許書を見せろといいます。
チャンが免許を見せます。
そして、その後――
モヒカン社長はカードの提示を求めるのです。
クレジットカードです。
カイジが、そのようなものを持ってないと言うと、モヒカン社長は免許証を返し、くるりと背をむけます。
カイジたちに「帰んな」というモヒカン社長。
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福本伸行「カイジ」第293話より引用
理由を尋ねるカイジに、モヒカン社長は説明します。
カードが無い場合、購入するのと同じ金額を置いてもらう必要あると説明するのです。
車を持ち逃げされてしまったときのための、保証金です。
その金額は150万円になりますが、どうみてもカイジたちがそんなお金をもっているようには見えません。
3人の貧乏オーラーは半端ありません。
しかし、カイジたちはお金を出します。
そして、150万円の現金をその場で渡して、モヒカン社長を引き止めます。
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福本伸行「カイジ」第293話より引用
こんな貧乏臭い連中が150万円もっていることに驚きをかくせません。
カイジ、帝愛への口止めをお願いした結果……
これで、キャンピングカーは借りられます。
しかし、もうひとつ懸念材料が残っています。
万が一、帝愛がこの店を突き止めた場合、モヒカン社長がカイジたちの情報を帝愛に漏らしてしまう可能性を考えねばなりません。
カイジは、チャンが帝愛から借金しているという話をでっち上げ、万が一、この店に帝愛から問い合わせがあっても、黙っていて欲しいと言います。
カイジはチャンの親戚から金を借りて、返済の目処はたっていると作り話を続けます。
この話を瞑目してモヒカン社長は聞いていました。
脳内では、カイジたちの置かれた状況を推測していたのです。
こんなカードの審査も通らない貧乏人がなぜ150万円を簡単に払うことができるのか?
そして、カイジのでっち上げた話からサラ金に追われる身であること。
そのことから、モヒカン社長はカイジたちを脛に傷を持つ輩であると推測します。
ほぼ的中です。
そして、150万円あるなら、中古のキャンピングカーなら買えるのに、あえてレンタカーであること。
キャンピングカーを変えない事情があること。
名義変更などの手続きができない事情を抱えていると思い至るのです。
的確な推測です。
そして、その結論として……
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福本伸行「カイジ」第293話より引用
この世から自分たちの存在を消してしまう気だとモヒカン社長は結論します。
キャンピングカーで社会から逃げ、自分たちの楽園を探すのだろうと思うのです。
その思いは、モヒカン社長の人生の思い出とクロスします。
営業マンとして成績を責められたこと――
工事現場で肉体労働したこと――
夜間の交通整理員をしたこと――
宅配業をやっていたこと――
やけ酒を飲んだこと――
そして、あまつさえ、ホームレスも経験しているようなのです。
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福本伸行「カイジ」第293話より引用
カイジは、沈黙したまま顔色の変わって行くモヒカン社長に必死の説得をします。
帝愛からの連絡は、ほとんどあり得ないが、万が一の場合はお願いしますと拝み倒します。
するとモヒカン社長は「なんで?」と聞き返すのです。
戸惑うカイジたち。
カイジは、旅の途中で、サラ金の連中に来られたら興ざめだと言い訳をします。
みつかるといいな「楽園」
モヒカン社長はその「なんで」ではないと言い切ります。
カイジは「え?」と戸惑います。
モヒカン社長は言い切るのです。
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福本伸行「カイジ」第293話より引用
そもそも、個人情報保護の観点からも、社長の言葉は正論です。
カイジたちに同情しなくとも、普通に外部の何の関係もない犯罪性があり警察からの照会でもないかぎり、個人情報の開示はありえないのが普通です。
モヒカン社長は金をもらっている客の立場に立つと断言。
なんで、金貸しに客の情報を渡さなければいけないんだと言います。
カイジたちは「ありがとうございます」と頭を下げます。
モヒカン社長はぷいっと横を向き、きびすを返し、歩き出しました。
そして言うのです。
カイジたちの探す楽園が見つかるといいなと。
モヒカン社長の脳内では、カイジたちを自分の人生と重ね合わせています。
そんな脳内のことを知らぬカイジたちはポカーンです。
しかし、結果オーライ。
カイジたちは、キャンピングカーを入手し、そして帝愛への情報漏えいもシャットアウトできそうな感じになったのでした。
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カイジ293話ネタバレの考察
カイジ293話を読んだ上での感想・考察です。
帝愛はこの店に到達できるのか?
遠藤率いる帝愛のカイジ対策チームは、今のところカイジの罠にかかり偽装で借りたレンタカーを追跡しています。
そのレンタカーはタワーパーキングに停めてあります。
まず、帝愛としては、このカイジの仕掛けた罠をクリアしなければいけません。
しばらくは、偽装情報に踊らされる状況が続くでしょう。
それしか頼れる情報が無い状態ですから仕方ありません。
しかし、しばらくすれば発見できなことが、異常であると気づく可能性は高いでしょう。
そうなると、タワーパーキングに隠したという結論に行き着くのはそう難易度が高いように思えません。
町中にタワーパーキングあり、誰かがそのことに思い至る可能性はあるでしょう。
そして、カイジはレンタカー屋とさほど遠くないタワーパーキングに車を停めています。
偽装の車が突き止められる可能性はありますが、それまでどのくらい時間がかかるかということになります。
帝愛はモヒカン社長から情報を得られるのか?
そして、偽装のレンタカーであった場合、カイジたちはどこへ行ったのか?
車を駐車した場所の周囲が徹底的に洗い出しされる可能性はあります。
カイジの行動の欠点は全て狭い範囲で偽装を行い、レンタカーを借りるということを行っている点です。
地域を絞って調べられると、モヒカン社長のキャンピングカーショップが発見される可能性があります。
そのとき、帝愛はモヒカン社長から情報を得ることができるのか?
おそらく、客の入らないキャンピングカー店をやっていれば、資金繰りはよくないはずです。
帝愛が店のキャンピングカーを買うと言い出せば、帝愛はカイジと同じ客になります。
そのとき、モヒカン社長は金貸し業である帝愛と、自分の人生と重なるように社会から逃げて行くカイジたちのどちらを取るか?
かなりの変人であり、儲けることに興味はなさそうですが、商売を続けたいという思いはあるはずです。
そこに、帝愛が資金力でつけ込めば、カイジたちの情報は漏れる可能性はなくはないでしょう。
今後、モヒカン社長と遠藤の駆け引きが見れるかもしれません。
カイジ293話ネタバレのまとめ
カイジ293話のネタバレ&考察をお届けしました。
カイジたちは目的通り、キャンピングカーを入手しました。
キャンピングカー店のモヒカン社長は、客の情報を見ず知らずの金貸しに何で教えるのか?と、カイジたちの情報を漏らす気は今のところありません。
自分の人生とカイジたちの身の上を重ねたというのもその要因となっています。
今後、カイジたちはどうするのか?
そして、帝愛はカイジたちを追い詰めることができるのか?
まだまだ、カイジたちの逃走は続きます。
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