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東京喰種:reの主人公の金木 研(カネキ ケン)・佐々木 琲世(ササキ ハイセ)は数々の場面で名言を残してくれています!
前半はハイセ、後半はカネキとなって沢山の仲間たちと物語を動かしていくのですが、ここぞと言う時のカッコイイ決め台詞やモノローグでの響く言葉などがあります。
作者である石田スイ先生は連載終了後のインタビューでカネキのことを“自分の代弁者”でもあると仰っていました。
そういった事も踏まえながらカネキの表情なども合わせ、心に残るカネキの名言15選を東京喰種re1巻から16巻までをストーリー順にご紹介いたします。
楽しんでもらえると嬉しいです!
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パッと読むための目次
- 1 カネキの名言15選
- 1.1 でも、僕のことなんか 知らない方がいいと思います―――よ?
- 1.2 手足をもがれても逃げろ
- 1.3 これで結構幸せなんです
- 1.4 なんで僕がお前みたいなゴミ救わないといけないんだ?
- 1.5 きみのように誰かの為に命を懸けてみたい ~かっこよく死にたい~
- 1.6 僕が“捨て駒”る ~時間を稼ぐ~
- 1.7 それが僕だ
- 1.8 俺は――隻眼の王だ
- 1.9 先代の隻眼の王の遺志を継ぎ、喰種とヒトが理解し合える世界をつくります
- 1.10 退かない 前に進む 百足みたいに
- 1.11 戦い続ければ…誰かに求められると思ってた…
- 1.12 ……“背負える”か試してみます…
- 1.13 なにもできないのは…もういやなんだ
- 1.14 この世界は間違ってない ただそこにあるだけだ
- 1.15 世界は変わりつづける
- 2 まとめ
- 3 ファン必見!有馬の過去が描かれた東京喰種JACKを無料視聴!
カネキの名言15選
でも、僕のことなんか 知らない方がいいと思います―――よ?
知る人ぞ知る名言ですね。その名言に至るまでのシーンをご紹介しながらお伝えします!!
「東京喰種:re」 が始まってクインクス達と同居しながら優しい指導者としての日々を送っていたハイセですが、クインクス達がトルソーの捜査をして確保に至る寸前「その確保、中止」とSレートのオロチが現れ、「胸糞ついでにちょっと遊ぼうぜ」とクインクス達に挑んできます。
格段に強いオロチは若きクインクス達を軽く追い詰めていき、無茶をして戦闘を続けると命が危ない所でした。
ハイセが駆け付け「僕の部下に手を出すな」と戦いますが、久しぶりの強敵相手に苦戦し、ハイセの中の存在が語りかけてきます。
「このままじゃヤツに部下を殺されちゃう、何も守れない、分かってるくせに僕が必要だって……僕を受け入れてよ、ほらほらほら」と。
しかし、ハイセは「君には呑まれない」と気を強く持ち、両親代わりの2人を思い「アキラさん、有馬さん、僕に勇気を」と指を組みバキィっと気合を入れ赫子を発動。
ハイセの戦闘をはじめて見るクインクス達はその強さに圧倒されます。
しかし、激しいダメージを受け、六月も駆け寄ろうとしますが制止するのでした。
待機
六月三等
上官命令だ pic.twitter.com/W0pcDij262— 最後に笑う@東京喰種BoT (@Enjoying_the___) July 17, 2016
この「待機、上官命令だ」もカッコイイ場面!
そして、「通しませんよ」と部下を背に守り挑むハイセに「あんなガキどもより俄然お前に興味湧いてきたわ」とオロチ。
その返答がこちら!!
「アハハ、それは…喜んでいいのかな、
…でもぼくのことなんか知らない方がいいと思います―――――
石田スイ【東京喰種:re】 1巻 159ページより引用
・・・と顔をあげた時の表情がインパクト大!!!
―――よ?」
石田スイ:【東京喰種:re】 1巻160ページより引用
温和なハイセの面影などない残忍な決め顔!!
六月・不知たちも迫力と気配にゾクっとします。そのギャップがすごくて、部下を守るため強さのスイッチを入れた覚悟と共に強烈カッコイイ瞬間、名言と言えるでしょう。
手足をもがれても逃げろ
トルソーの捜査、オロチとの戦闘で無茶をしたクインクス達を指導する場面での名言です。
班長の瓜江には心を鬼にしてビンタを1発。
班員の命を危機にさらすことのないように諭すのですが、それほどのミスではなかったと考えている瓜江や他のクインクス達に向けて、正面から立ち会えば殺されていた、喰種捜査官は…
「手足をもがれても逃げろ!」
「…生きてさえいればチャンスは何度でもある、命を落とせばどうしようもないんだ」
石田スイ【東京喰種:re】1巻172ページより引用
と、“命を大切にすること” を第一優先とし、無謀な死を遂げるのではなく冷静に対処する術を教えます。
それは大事なクインクスたちを死なせたくないハイセの親心からだと伝わる愛のこもった名言でした。
これで結構幸せなんです
記憶を失いながらCCG捜査官として生きるハイセは、真摯にCCG捜査官として使命を果たし、部下を思い、育ててくれる上司達に恩を抱いています。
有馬との会話の中で、傍から見れば記憶喪失で大変な身の上だと同情されることも自覚しつつ、記憶の範囲内、大切な人達との日々に深い愛着を持っていて
石田スイ【東京喰種:re】 1巻182ページより引用
今の暮らしが気に入っている事を伝えるのです。
「僕には何もないけど…これで結構幸せなんです」
とにっこりと笑顔を見せるのでした。
この直後、心の声で「家族ごっこでも」と補足されるのですが、かりそめの様に感じる空虚感は拭えない中で現状を受け止め今の幸せに感謝していること、切なさを隠したハイセらしい柔らかな名言だと思います。
なんで僕がお前みたいなゴミ救わないといけないんだ?
ロゼ戦で参戦してきたエトとの会話の中での名言です。
エトの父親である功善から「娘を救ってほしい」と頼まれていたことを話すと
「優しいのね、あなた!お情けをくれるというのかしら」と言うエトに、「うん」と返しながら放った攻撃は致命傷とならず「外した」と残念そうにハアと息をもらします。
次の瞬間。
「……逆に聞きたいんだけど」
「なんで僕がお前みたいなゴミ救わないといけないんだ?」
石田スイ【東京喰種:re】6巻62ページより引用
・・・と吐き捨てます。
恩人である店長の頼みであっても、お前なんかくだらない救う価値なんかないゴミなのに…とSSS~レートであるエトを完全に見下した態度をとるカネキのキレ具合にカッコよさを感じますね。
きみのように誰かの為に命を懸けてみたい ~かっこよく死にたい~
これは、ハイセからカネキに変わる一大決心の出来事、ヒナミ救出時の名言です。
親友のヒデがカネキを助けるために、自分を食べるよう命を差し出してきた時と重ね合わせ、心の中のヒデに語りかけながらの言葉です。
「きみのように
石田スイ【東京喰種:re】 7巻96、97ページより引用「誰かの為に命を懸けてみたい~かっこよく死にたい」
石田スイ【東京喰種:re】7巻98ページより引用
ヒナミを救うため、幸せだと笑っていた環境も人間関係も捨てて喰種側に立つカネキ。
この“命をかけてみたい” “死にたい”と言うのはヒデへの憧れでもあり、有馬との戦いに勝ち目がないと覚悟している現れでもあります。
「これが僕の最期の仕事」「ヒナミちゃんを助け、有馬さんに殺される」
―――彼は必ずやってくる…誰も彼には勝てない―――
そう思っていたのです。
友を思い、仲間を思い、死を覚悟する……その悲しいまでに命を賭する生きざまに涙がこみ上げる名言でしたね。
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僕が“捨て駒”る ~時間を稼ぐ~
石田スイ【東京喰種:re】7巻175、175ページより引用
コクリア脱出を図るアヤト率いる喰種達の前に有馬が現れ戦闘開始。
四方はト―カとアヤトを守るため、そして姉の仇である有馬に対し決死の戦闘をします。
「次こそ―――守るぞ、俺は」と最大の攻撃を仕掛けるも効かずトドメになりうる反撃が放たれた時、
その前に立ちはだかり守ったのはカネキでした!
喰種の仲間達を逃がすために自分が犠牲となって最強の捜査官を足止めする・・・・・・
その決心の言葉「僕が“捨て駒”る~時間を稼ぐ」です。
“捨て駒”という“犠牲になる”という意味の名詞に“る”をつけ動詞にした独特の言い回しも面白く、
描かれた均整のとれた肉体と妖艶な美しさを醸し出す赫子の姿と力のこもった眼差しが本当にカッコイイですね
それが僕だ
石田スイ【東京喰種:re】 8巻8、9ページより引用
有馬との戦いのクライマックスにおいて追い詰められ半赫者として覚醒し、何度も立ちあがりながら尊敬する有馬と激闘をするのですが、その時モノローグにて語られる言葉です。
「ボロボロ、選んだもの何度もひっくり返して同じことの繰り返し、くだらなすぎる僕はカッコ悪い、ダサイ、優柔不断、軟弱者…」
と自分のことを貶めるようにしながらもそれを受け入れ、
「それが――――僕だ」と自らを認めて力に変えるのです!!
愛読者も「そうだ!」と応援したくなる名言ですね。
俺は――隻眼の王だ
フルタに倒されたエトに会った時、長い期間謎にされていた“隻眼の王”の正体が有馬だったことが明かされます。
そして、その“王”をカネキが殺したという筋書きが、新しい世の為に“必要”だとお膳立てされていたことも知りました。
「有馬貴将を殺した喰種」が存在すればかならず“喰種”たちの希望となる
いいな、それは―――私と、「隻眼の王」が……あたためておいた玉座、
2人が文字通り命を懸けて次の世の為に託す思いがあったのです。
また、コクリア脱出の幇助をする0番隊は、行く手を阻む特等の望丸と安浦を相手に戦うことになり……“辞表”を出す平子に特等2人は怒りを隠せません。
その瞬間、巨大な赫子がゾゾゾゾゾゾとりまき……
―――座すも壊すも君次第だ カネキケン
エトと有馬からの思いを継ぐ決心を込め・・・
「俺は(ぼくは)―――
石田スイ【東京喰種:re】 8巻218、219ページより引用
「隻眼の王だ」
石田スイ【東京喰種:re】 8巻220ページより引用
・・と名乗りをあげ登場するのです
ここで――“re”の意味も明かされました。
大きな山場を越え、カネキが“隻眼の王”として君臨する証となった名言でしたね!
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先代の隻眼の王の遺志を継ぎ、喰種とヒトが理解し合える世界をつくります
石田スイ【東京喰種:re】 10巻20ページより引用
喰種達の希望となるべく“隻眼の王”となったカネキと、他の喰種達が月山の采配で会しました。
そこで告げた「意志表明」こそ最終目標であり納得の名言でしたね!
ナキ達はヤモリを倒した元捜査官を“喰種の王”とは認めたくなかったり、元捜査官サイドである“0番隊”が一緒に居る事に強い抵抗を示します。
クロナは笑って「正気か」と尋ねました。
ミザは流島で月山に救われた恩があり、カネキと仲間達がすることに興味を持ちますが、カネキの考えを聞いてから「去る」か「残る」か決めると言われ……
そこで考えを堂々と述べました。
ヒトは“人間に危害を加える喰種は駆逐すべき”だと憎んでいること
喰種は“生きるためにはヒトを殺して喰らうしか方法は無い”と思っていること…
そう言った互いの固定観念を取り払い、“歩み寄ることが大切”で、“分かりあえる証明”は自分の存在そのものだと確信しているのです。
話し合いが大事。しかし、“ヒト”は応じない事が予測されるので“強制的に”話し合いのテーブルについてもらう為に“組織”を発足する宣言をします。
「東京喰種(無印)」時代からヒトと喰種の狭間で苦悩しつつ・・・
ヒトと喰種両方の気持ちを理解し、それを伝える事が出来るのは自分だと気付いたカネキは、以前、亜門と対峙した時にも想いを訴えていましたよね。
「お互いにもっと知るべきだ、だったら僕が分からせる…僕にしかできない…」
と言っていたカネキですから、先代の隻眼の王やエトの考えと見事合致していますし、成し遂げたいと強く思っているのでしょう。
ヒトと喰種が分かりあえる世界を築くため、“対話”をする為の組織を作りました。
ここに隻眼の王が率いる組織“黒山羊(ゴート)”が始動していくのです。これは高槻泉(エト)著書の本のタイトルに由来します。
エトが有馬に「世界を滅茶苦茶に直してやりたいんだよ」と語った真相、賛同した有馬の想い……
そして、エトがカネキに話した王になる理由。
「誰かがやらねば“喰種“は緩やかに死に傀儡のような世界が続くだけだ それもまたいいだろう
世界は卵のようなもの…
なにかを生み出すには目前の世界を破壊せねばならん
そしてお前には卵を割るだけの力が与えられた 問おう お前は何者だ? そうだ すなわちこの世でもっとも力を持つ“喰種”
それが君が王となる理由だ あとは…やるか、やらないかだ。選べ。」
カネキは、“やる”選択をしましたね。
「先代の隻眼の王の遺志を継ぎ、喰種とヒトが理解し合える世界をつくります」
こういった広い視点が海外からも多くの読者を獲得することが出来た理由の一つなのかなと思いますよね。
退かない 前に進む 百足みたいに
石田スイ【東京喰種:re】 13巻229ページより引用
これは、黒山羊のアジトを攻め込むコウリュウギという作戦で、“アラタ”を纏った什造と半兵衛と戦闘し手足をもがれたカネキが・・・
死に直面して、脳内で現実とは少しずれた中、“ササキハイセ”と“カネキケン”が自問自答しながら絶望の淵から這い上がる時の台詞です。
この名言に至るまでのストーリーは、実際にダルマ状態になってしまって……じゃあどうすればよかったんだろう…?から始まる「眼鏡の僕」と「眼帯の僕」とのやりとりがありました。
あんていく戦からの振り返り、シャト―でのこと、捜査官人生も満足していたこと、戦いでの反省点、
でも終わったことだと、現実を見ること、手足がないこと、再生できないこと、これから大事な人が殺されることを考えパニックになり、落ち着く促しをするのですが……
「もうト―カにあえないのか…」という弱りきった呟きから・・
ト―カに会いたいと言う気持ち、子供の名前もまだ決めていない…、そこからスイッチが入り冷静に考え始めます。
頭と胴体のみの自分、噛みつく力と這う力があれば“できる”と……
目の前の存在が、たとえヒトの子供だろうと殺せる、必要なことが出来る…と判断します。
そこで「退かない 前に進む 百足みたいに」と行動に出ました。
オッガイであるハジメの顔面を喰らい、赫子で貫き、大量のオッガイ達も次々と喰らっていきます。
この捕食が暴走を生み出し巨大な“竜”となるカネキ。
また、この百足に関しては12巻でフラグが立っていましたよね?
カネキとト―カで依子の結婚式を見に行った時のこと…
ト―カはカネキに両親の指輪をプレゼントし…、2人の幸せそうな場面で、足もとに意味ありげに“百足”がクロ-ズアップされていたことが「何を意味しているんだろう…」と気がかりでした。
「行こうか みんなが待ってる―――」
石田スイ【東京喰種:re】 12巻82ページより引用
これは
「退かない 前に進む 百足みたいに」
にも掛っている示唆だったのでしょうか
これはクライマックスにふさわしい盛り上がりに繋がる諦めないカネキの動力となった名言でした
この後、無印で有馬に言われた“14(これ)以上進めない”ということと重ねているのかre14巻で“カネキが発言することは一言 もありません”
ほとんどの読者か“バッド・エンド”を思い浮かべた期間だと思います。
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戦い続ければ…誰かに求められると思ってた…
15巻に入り、リゼとの対話の中でカネキの言っている『“喰種と”ヒトが理解し合えるように話し合うこと』は武力で解決して強制的に首を縦に振らせようとしているから“独裁者”と変わらないと切り込まれます。
“喰種”に負けた人間がカネキの提案を断れるはずがないのに、それのどこが『話し合い』なのかということです。
そしてリゼや有馬、旧多やハイルの出身場所である“白日庭”での選別方法が明かされました。
重んじられるのは、なによりも“血”であるということ
リゼの血は混じり気なく“喰種”であり“劣等”であったこと
人の配分が多い方が優れていること
選別された種だけが人らしい扱いを受けること
リゼの将来は“苗床(びょうしょう)”という子を産む為の装置であったこと
それがイヤで旧多を利用し逃げ出したこと
作中、あれだけ滅茶苦茶だったリゼにも“事情”があったとなると見方は変わってくるものです。
望もうと望むまいと戦っていれば血が流れるに決まっていると責められたカネキは「だれかに必要とされたかった…」と話します。
“喰種”と“ヒト”『二つの世界』に居場所を持てると思ったけど…心が折れてしまうカネキ。
『二つの世界』というワードで無印の9巻のドナートが亜門に“白ウサギ”より“アリス”を追うんだなと助言したところなどを思い出し改めて“綺麗だなぁ”と感じます。
そして
戦い続ければ誰かに求められると思ってた…
カネキが自分の弱さと向き合った場面はカネキの掌が描かれていました。
スイ先生だとこの掌も手相とか生命線が短くて…とかまで考えているのか…などと思ってしまいますよね…
掌の描写もあり印象深い台詞でした。
……“背負える”か試してみます…
そして“竜化”して沢山の人間を犠牲にしたことを自分の罪として背負う器がないのであれば自分のところに留まればいいというリゼ。
またリゼはカネキと出会わなければこんな目に遭わなかったので“憎い”と思っている為、カネキも同じように考えると思っていました。
でもカネキは気付きます。
「不幸も色んなものを見て 色んな人と会うために“必要”だったと思います」
「出会えて良かったと思える人が…僕を求めてくれた人がいたから…」
やっぱりリゼを憎む気持ちになんてならないカネキ…
カネキにとって全て勉強だったし“今”を生きてきていて糧となっていたんではないでしょうか。
「ああ…そうか…僕は…幸せだったんだ」と確信します。
リゼに「自分の罪を、血の海を越えられるのか」を問われ
“背負える”か試してみます…
カネキの覚悟が見えるカッコいい台詞でした。
このあと、本編ではリゼは「あなたが溺れ死ぬのも面白そう」と言い、カネキは目覚めるのですがコミックス(15巻)では巻末の4コマで“It’s fun.”と題して“その後”が描かれています。
結局、最後までリゼの方が一枚上手なのかなと、ほっこりします。
なにもできないのは…もういやなんだ
https://twitter.com/takusan_uver/status/977444221136203776?s=19
生死の狭間を彷徨い、目を覚ましたカネキがre15巻、164話で描写を変え、繰り返し出されたこの台詞。
1つ目はカネキが瓜江と才子と街を見に行った時に“落とし児”から振りまかれる毒により、才子が“ROS”を発症してしまいます。
それでも才子はカネキと瓜江を守ろうと残ろうとしました。
その時にカネキが「なにも出来ないのは嫌だ!!!」と言います。
もう1つは、永近のとの再会の時。
永近に自分がやった傷を見たいと言い見せてもらいます。
そして「僕は背負っていこうと思ってる…この街も…ヒデの傷も…」
自分に出来ることをやり遂げたいと言い
なにもできないのは もう いやなんだ
両方、カネキの悔しく悲しい想いが強く伝わる描写でした。
この台詞、最終話でもヒデとの会話で出てくることとなります。
たくましく成長したカネキの強い想いなんですね。
この世界は間違ってない ただそこにあるだけだ
石田スイ「東京喰種:re」176話より引用
作中のラスボスとなりました旧多との戦闘に決着がついた176話。
旧多は主人公であるカネキに“似る”ように作られたキャラクターです。
「どうせ死ぬし この世界は まるで玩具箱だ」『“いつか”すべて「無駄」になる』と嘆き
カネキもリゼに出逢う事がなければ面倒な役回りを演じずに済んだでしょうと旧多に言われた時に過去を振り返り「無駄」だったなんて思えないと主張します。
ぜんぶ必要なことだったと自分の結論を過去を思い浮かべながら冷静に話すカネキがとても印象的です。
間違えれば旧多になり得たカネキは旧多の気持ちも分かるのでしょうか。
たとえ“いつか”なにもかも無駄になるとしても
「……僕は今日みたいにあがき続けます 旧多さん」と決意を述べます。
連載終了を通告された読者は「あぁ…東京喰種が本当に終わってしまう…」という受け止めがたい事実と戦っていたと思います。
世界は変わりつづける
石田スイ「東京喰種:re」179話より引用
東京喰種・東京喰種:reの2部作の最終話となった179話。
カネキ宅と見られるところに、永近・絢斗・笛口・月山・瓜江・才子・西尾・万丈らが訪ねてきたところに
「あ、みんな」とカネキが登場しますが、その顔は憑き物が取れたように爽快な表情でした。
カネキの“悲劇”から始まった東京喰種は驚くほどの“ハッピーエンド”となりました。
「東京喰種が終わってしまった……」とどれだけの読者がうなだれたでしょうか。
カネキとトーカの子供である金木 一花(カネキ イチカ)の登場とトーカのお腹に第2子と思われる姿を見て、かすかな希望を見出す方も多かったと思います。
そして無印の最終巻の時のこと(佐々木琲世の登場)もありましたし、コミックスの“巻末4コマ枠”に最後の希望を込めた方も大勢いたと思います。
ご存知の方が多いと思いますが結果は“その後”なしの“あとがき”でした…
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まとめ
以上「東京喰種:re 作中で登場したカネキの名言15選」でした。いかがでしたか?
カネキの名言は他にも幾つもありとても迷いますね。
スイ先生の“代弁者”としてのカネキの言葉はいつも、仕掛けがあり思慮深くなる工夫がされていてとても魅力的でしたよね。
またスイ先生が“仕掛け”たくなるよう願って終わりたいと思います。
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「何も出来ないのはもう嫌なんだ」という梟討伐作戦の金木のセリフも捨てがたいですね
「これで結構幸せなんです」というセリフですが、無印版でヒデがトーカに教えた、隠し事をするときに顎を触る癖が見てとれます
嘘とまでは言わずとも、やはり過去を知りたいという思いが強いのでしょう