【はじめの一歩】作中に登場した必殺技ランキングベスト10!

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「はじめの一歩」に限らずボクシング漫画には「必殺技」が出てきます。

しかし、ボクシングの「必殺技」は、実は「パンチ」だけではないということも「はじめの一歩」は教えてくれます。

そのパンチを入れるまでの布石――、その技術にも「必殺技」があります。

そもそもデンプシーロールも厳密に言えば「パンチ」ではなくその身体の動きの総称ですから。

ということで、今回はボクシングの技は「パンチ」だけではないということで、必殺パンチでなく「必殺技」の最強ランキングベスト10を考察してみました。

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はじめの一歩必殺技ランキングベスト10!

 

第10位 よそ見!

はっきり言って、ボクシングの常識というか、ボクシング漫画の常識すら打ち破った必殺技です。

よそ見って…!

初見のインパクトの強烈さは、一歩に出てくる必殺技の中でも一番だったと思います。

一歩の先輩であり、鴨川ボクシングジム所属の日本ライト級ランカーの青木勝の「必殺技」がこれです。

 

相手が「よそ見対策」をしたことにより、「よそ見の相打ち」という、かつてどのようなシリアスなボクシング漫画でも描かれなかった歴史的シーンも登場しました!

半分ギャグの世界に突っ込んでいる感じで描かれることの多い青木ですが、実力はかなり高いのです。

そうでなければ、プロの世界で日本ランカーになれるわけもないでしょうし、一歩のスパーリングパートナーが務まるわけもない。

この他にも、カエルパンチ、死んだふりなど多彩な技を持ったテクニシャンですが、代表的で、そしてボクシング漫画史上に残る「必殺技」として「よそ見」をランクインさせました!

 

第9位 ドラゴンフィッシュブロー

ドラゴンフィッシュブロー……、

「よそ見」がボクシング漫画の奇手、予想を超える「必殺技」であるとすれば、この必殺技はまさに少年漫画の王道のラインの上で生み出されたパンチです。

腐れ縁で、青木とずっとつるんでいる木村達也の「必殺技」、フィニッシュブローです。

主人公のライバルで階級を上げ、ジュニア・ライト級に転向し、王座を獲得した間柴了。

その戦闘力の高さは「はじめの一歩」の中でも屈指の存在、勝利の執念ということでは、他の追従を許さない鬼のようなキャラとして描かれています。

それを、日本ランカーとはいえ、どこか頼りない感じのあった木村が徹底的に間柴をぶちのめすパンチです。

熱帯魚「ドラゴンフィッシュ」が跳ねる様を見て編み出した「ドラゴンフィッシュブロー」は、撃つための布石もあり、いきなり出しても当らないパンチです。

それでも、この技を生み出した背景と熱意と、木村のドラマ性を含め、ランキング入りさせずにはいられない必殺技になっています。

その後、乱発して雑に空振りとかいうシーンもあります。

わき役にこんな派手で盛り上がる必殺パンチを授けてしまったことで、作者もやりにくくなってしまったのかもしれませんね。

 

第8位 集中

また鴨川ジム所属のボクサーが続きます。

第8位にランクインした必殺技は、主人公・一歩の後輩ボクサー板垣学の「集中」です。

時間を支配するというより、相手がスローモーションに見えるというスピードはもう別次元です。

チャンピオンカーニバルでは、日本フェザー級のトップランカーにスピードタイプが揃いまさに、スピード・キング決定戦となりました。

その戦いを見事に制したのは板垣学です。

そして敵から恐れられたのはその速度。

板垣の必殺技は「加速装置か?」と言っても過言ではない速度です!

「集中」と本人は言ってますが、ギアが入るのか、奥歯の奥にある加速装置のスイッチがONになるのか知りませんが、その速度は人外の水準です。

鴨川会長が一歩とのスパーリングを禁止したのは、この速度にも一歩が付いていけないかもしれないことを危惧したのかと思うくらいです。

「流れている時間がまるで違う」(千堂が後輩との星との試合を見て)

「スピードだけなら宮田以上」(スパーリングパートナーをやった間柴の感想)

一歩のライバルにも一目置かせた板垣学の「集中」によって生み出される人外の速度も「必殺技」でしょう。

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第7位 ホワイト・ファング

ロシア出身の輸入ボクサーとして日本のリングで戦ったオリンピック金メダリスト「ヴォルグ・ザンギエフ」の必殺技です。

「白い牙(ホワイト・ファング)」という左右の上下のコンビネーションブローです。

その速さゆえに、狼のアギトに頭を捕えられたかのようになってしまいます。

一歩連載の初期のころに出てきた技ですが、とてもカッコいいです。

しかし名前がカッコいいだけでではなく、その威力も折り紙つき。

攻撃力だけなら、当時の日本チャンピオンであった伊達をして「攻撃力なら上」と言わしめていました。

その攻撃力を象徴する武器が「白い牙(ホワイト・ファング)」ですね。

 

第6位 間柴了のフリッカージャブ

はじめの一歩の中でもとびきり、御近づきになりたくない人。

殺意を煮詰めて結晶体にしたようなキャラ。

それが、間柴了です。

フェザー級時代に一歩に敗れますが、ジュニアライト級に転向してからは東洋太平洋チャンピオンとなり、世界に近い存在となっています。

その間柴了の代名詞がフリッカージャブです。

ジャブって「必殺」なの?って思いますか?

確かにジャブはボクシングにおいては、相手との間合いを計ったり、牽制したりと、戦術の入口で非常に重要でありますが「必殺」ではないのではないかという反論もあるかなと思います。

しかし、間柴了のフリッカージャブは違います。

「死神の鎌」の異名を持つこの必殺技!これはダメです。怖いです。

しかも、長いリーチを生かしリング上に逃げ道がないのですら、どうしようもないです。

食らい続ければこれだけで相手を沈めてしまうようなそんな「必殺技」です。

 

第5位 ハートブレイク・ショット

ボクシング漫画の必殺パンチといえば多くの漫画に登場するのが「コークスクリューブロー」ですね。

「あしたのジョー」では、ホセ・メンドーサの必殺パンチでした。

他にも「リングにかけろ」のブーメランフックの正体がコークスクリューブローでした。

そして「はじめの一歩」にもこのパンチの使い手が何人かいます。

しかし「コークスクリューブロー」を「必殺技」として代名詞にしているのは、日本フェザー級王者として一歩と日本タイトル戦を戦った伊達英二でしょう。

コークスクリューブローで相手の心臓を強打し、その運動機能を停止させ、次の一撃を回避不能とする「必殺技」です。

まさに、螺旋の衝撃が心臓を砕く!「必殺技」

はじめの一歩の中でも最強キャラのひとりとして描かれているフェザー級世界チャンピオン、リカルド・マルチネスに叩きこんだ一撃は「やたぁぁぁ!」と思ったものです。

もし、アクシデントさえなければ……、ただ、その最強度の説得力は屈指のものでしょう。

 

第4位 ジョルト・カウンター

一歩のライバルとして描かれながらも、その対戦が実現しない宮田一郎。

東洋太平洋フェザー級チャンピオンです。

その彼の最大の武器が「ジョルト・カウンター」です。

クールなライバルキャラのようでいて、実は内心は熱い。

父の掴みかていた夢を果たすために、父のボクシングこそが最強であることを証明するため、頑なにそのスタイルを守ります。

対戦の可能性がほぼ無いと言える現状となっても、一歩と同じフェザー級にい続けます。

その減量苦はまさに、骨を削るような有様です。

余りボクサーの「減量苦」を読者へのストレス展開と考えているのかどうか、「真面目」な形で書くことの少ない作品なのですが、彼だけは違いますね。

その彼が海外遠征で身に着けたのが「ジョルト・カウンター」という必殺技です。

全体重をかけ放つカウンター。まさに、魂も生き様も、全てを叩きこむ「必殺技」です!

言ってしまえば、単純な技なのですが、そこに行くまでの勇気こそが、この技を必殺としています。

そして、更にコークスクリューで叩きこむという技に進化していくのです。

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第3位 デンプシーロール

さて、いよいよ最強の必殺技トップ3ですが、はじめの一歩といえば「デンプシーロール」というくらい、主人公の「必殺技」という域を越え、作品の代名詞にすらなっている「必殺技」です。

実際のボクシングの世界でも、ジャック・デンプシーが使い、そして藤猛が使った技です。

ボクシング漫画では「ナックルNo.1」という漫画でも主人公が使ってました。

そう言った現実に合って過去のボクシング漫画にも使われた技ですが、幕之内一歩というキャラと「デンプシーロール」は本当にしっくり来るというか、組み合わせが抜群で、強力さの説得力が段違いでした。

ただでさえ、破壊力のある一歩のパンチが「鋼の暴風雨」の様に襲ってきます。

破壊のテンペストです。

確かに欠点があり、攻略もされますが、それでも攻略難易度が高く、誰でも簡単に敗れる技ではありません。

そしてデンプシーロールは進化していく「必殺技」でもあったのです。

 

第2位 新型デンプシーロール

そして2位ですが、「新型デンプシーロール」としました。

一歩のデンプシーロールは、「デンプシーロール破り」という形で、最初はヴオルグが「恩返し」という形で攻略方法を見せます。

オリンピック金メダリストで、後にジュニアライト級の世界王者となるヴォルグ級の技術とセンスが無ければ、分かっていてもできない攻略法だったのです。

距離をとって、身体を振るリズムに合わせて、カウンターを放つというものです。

https://twitter.com/fuu_consultant/status/882293969555554304

フェザー級の日本タイトル戦で、国内屈指のカウンターの使い手である沢村竜平を「デンプシーロールのリズムを変える」ことで破りましたが、この「新型デンプシーロール」はその先にあったはずの「必殺技」です。

その片鱗を見せたまま、物語は急展開します――

少年漫画は主人公の成長を「アゲ」とし、試練を「サゲ」とする「アゲとサゲ」の理論があると、多くのヒット作を飛ばした荒木飛呂彦氏がその著作で言っています。

それでいきますと、ー歩は「サゲ」のど真ん中というか、どん底にいます。

果たして、この必殺技「新型デンプシーロール」がリングの上で炸裂する日が来るのでしょうか。

 

第1位 存在そのものが「必殺技」

「必殺技」という面からいえば、「はじめの一歩」にはまだ多くの必殺技があります。

しかし、この漫画「はじめの一歩」の「必殺技」ということでいえば、「この男の存在」そのものが必殺以外なにものでもないです。

存在そのものが「必殺技」、世界観すら「必殺」しかねない……

そう、鷹村守!

 

全てを必殺というか、破壊していきますから。

試合後のインタビューでは無茶苦茶で、ボクシングチャンピオンの権威などまるで眼中にないです。

とにかく、全身が必殺技で何でもできます。

作中で最速の選手として描かれるひとりである宮田一郎ですら、その速度に驚くほどです。

鷹村守――、どうしようもないくらいに「必殺技」です。

素手でクマを倒し――

 

減量でボロボロ――

https://twitter.com/sugar_217/status/732583277492461569

それでもカッコよく強すぎる。

作品世界のバランスすら「必殺」しかねない。恐るべき必殺技――、それが鷹村守という「必殺技」ではないでしょうか。

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まとめ

以上「はじめの一歩必殺技ランキングベスト10」でした!

いかかだったでしょうか?

はじめの一歩にはまだまだたくさんの必殺技が登場します。

千堂武士の「スマッシュ」や一歩の「ガゼルブロー」や真田や後にヴォルグも身に着ける「飛燕」などなど…、

はじめの一歩を読み返して、必殺技を振り返ってみるのも楽しいのではないでしょうか?

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